先週丸ビルで行われた、「竹尾ペーパーショウ2009」に行ってきました。今年は例年と違って、ことばのペーパーショウだそうで、講演会形式でした。
でも、二日間にわたって、席は抽選で、申し込めるだけ申し込んだけど、結局17日(金)の2講演しか聞くことができませんでした。
特に、和紙の石川製紙株式会社の石川さんの講演「和紙は工業製品たり得るのか」を聞けなかったのは本当に残念です。
それでも、とても面白い講演を聴くことができました。

フェルチォ・ジルベルティさん
イタリアの老舗ファインペーパーメーカー「グルッポ コルデノンス」の方。イタリア、その他の高級有名ブランドのペーパーアイテムのために、特注紙を作っているだなんて、初めて聞きました。
紙質とデザインと印刷は、一体になって一つの価値を生み出すということ。心に沁みました。
こんな時代だからこそ、減らしても、お客さんの手に、一番初めに触れる紙バックやカタログにこそ、品質を求めるべきだ、という言葉も。

フランチェスコ・ナタリさん
600年以上の歴史を持つ、イタリアのステーショナリー紙メーカー「マニアーニS.r.l」の方。
どんなに電子メールが使われようとも、結婚式や大切なパーティの招待状には何年先でも紙が使われる、という予測。確かに、電子メールというコミュニケーションにはない、紙に書かれた文字のリアルさ、言葉と意味の重さは、何年たっても変わらないでしょう。
来年もしまた同じ形式で開催なら、全部聞きたいです。本が出たら、買わなくてはなりません。